Pyeongtaek Peace Center

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PyeongTaek Peace Center

Address : 1/f 5 Daechuangil, Pyeongtaek-si, Gyeonggi-do, 18001, South Korea
Tel: 82-31-658-0901 E-mail: ptpc@hanmail.net

へい-わセンタ― ニュ―ス





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	平澤米軍基地問題は終わっていない　平和センター開所

平澤米軍基地問題は終わっていない　平和センター開所　「平澤（ピョンテク）米軍基地拡張阻止闘争は終わっていません。いや、終わらせることはできません」
　このような書き出しで始まる団体紹介パンフレットを用意しているのは、今年１０月に結成式を行った「平澤・平和センター」だ。これまで反基地の闘いを主導してきた汎国民対策委や住民対策委が有名無実化してしまった今、この平和センターが地元の組織としてはほぼ唯一、平澤米軍基地拡張の反対運動を始めとし、移住した住民らへの支援などを続けている。１４日、平澤市街地にある平和センターに、姜相源（カン・サンウォン）所長を訪ねた。

　平澤市テチュリにある米軍基地「キャンプ・ハンプリー」の５００万坪拡張は、世界中で進められている米軍再編による、米陸軍第２師団司令部の平澤移転に伴うものだ。戦前に日本軍、戦後に米軍により２度も村を追い出され、そのたびに必死で新しい村と農地を開拓してきたテチュリ住民らは、３度目の立ち退きを拒否。２００３年に対策委を結成し反対運動を繰り広げてきた。
　しかし２００６年５月４日に国防部によりテチュ分校が破壊され農地が鉄条網で囲まれた後、９月１３日には空き家の強制撤去が実施され、村は荒廃した。２００世帯以上いたテチュリ・トドゥリ住民らは２００７年４月までに移住を終え、拡張予定地はすべて韓国国防部の支配下に移った。そして現在、拡張工事中だ。
　このため反基地運動は終わったと考える人も多い。それに対する答えが、上述のパンフレットだ。

　住民たちのテチュリでの生活は確かに終わったが、彼らが基地の存在を許したわけではない。４５世帯が集団移住したアパート団地では、キャンプ・ハンプリーの米軍機の騒音に今でも毎日悩まされている。
　住民たちは「補償を吊り上げるために反対している」と平澤市民らから罵倒されていたが、住民らの本音は「たとえ基地の横でうるさくても、愛着のあるこの場所で農民として生活を続けたい」というものだった。また反基地運動の成果として、「世界で戦争をする米軍に、自分の村から土地をこれ以上提供したくない」という反戦的なものだった。平澤に外国軍基地がある限り、反基地運動は続けなければならない。

　平和センターは、基地拡張の問題点を研究・発信し拡張工事を止めること、各地の反基地運動と連携して米軍犯罪や基地被害問題の解決に取り組むこと、平澤を今でも多く訪れる国内外の巡礼者に平澤の状況を説明・案内することなどを活動内容としている。１１月には横須賀、岩国、沖縄など日本各地の米軍基地に調査団を送った。現在は、日韓の米軍基地周辺の環境被害を調査し報告書をつくるため、平澤と烏山（オサン）米空軍基地の周辺環境を調査中だ。
　また、集団移住した住民４５世帯は、政府が用意した近くのノワ里の造成地（新テチュリ）に２００８年度に再び集団移住する予定だが、平和センターはこの移住問題と、ノワ里に建設予定の平和博物館の計画にも携わる。

　４５世帯はそれぞれ持っていた土地に見合った補償を受け取った。しかし政府は土地を実勢価格の約７０％で買い取り、自作農はまだ良かったものの、小作農だった住民はほとんど補償を受け取れなかった。
　住民らは農地を失い失業した。平澤市が用意する日雇いの単純労働を請け負って何とか生活費を稼いでいたが、この公共労働斡旋も１０月末に終了。住民らはまた仕事を失くした。失業率は深刻だ。慣れないアパート暮らしで、農地もなく、健康被害も出ている。
　韓国の農民には免税制度があるが、農民でなくなったため彼らには適用されない。冬が始まり、韓国はキムチを浸ける季節だが、今まで自分の畑でできた白菜や唐辛子を使って浸けていた住民は、今年は初めてそれらを市場で買った。

　集団移住して新しいテチュリを造成するための土地はノワ里に用意されているが、これも政府が提供するのではなく、住民が買わなければならない。小作農だった住民はおそらく土地を買うほどの資金がないため、半数はノワ里に移住できない状態だ。しかも、住民らのほとんどは、国防部の基地拡張作業に対して公務執行妨害などの罪を着せられており、これらの罰金総額が約４億ウォン。これまで国内外から寄せられた支援金はこの罰金にほとんど消えてしまうようだ。
　カン・サンウォン所長は「テチュリ住民を訪ねていく度に、彼らのストレスが本当に多いのを感じる。これからどうやって暮らしていくのか、みんな不安に思っている」と話す。課題はあまりにも大きいのに、市民は基地問題について関心を失くしてしまっているのだ。
　４５世帯よりも先に村を出て行った人たちの生活問題もある。彼らは集団移住せず個別に出て行ったため支援が難しく、行方が分からない人も多い。しかも「裏切り者」と、最後まで残った住民らから未だに深く恨まれている。拡張計画は美しい村を破壊し、人間関係まで引き裂いた。

　カン所長は「この難しい状況の中で、各国間の関係も注意深く見守りながら反基地の活動を続けていきたい。今後の朝米国交正常化や朝鮮戦争の終戦にも注目している。統一を阻む在韓米軍が、なぜ平澤で拡張されなければならないのか」と話している。平澤米軍基地の拡張工事完成予定は２０１２年。韓国次期大統領の任期が切れるのも２０１２年。そのとき韓国を取り巻く状況はどのように変わっているだろうか。